2014年頃にIoTがバズワードになってからはや数年が経ちました。日本企業のIoTの活用度の実態が気になったので、弊社と関係のあるお客様を対象にIoT活用度のアンケート調査を実施しました!

IoTをビジネスに活用していますか?

 

IoTを既にビジネスに活用しているか?の質問に対して回答者の89%が既に活用または検討している方々という偏りが出ました。母集団が私達の知り合いということで流石にIoTに対して前向きな方が多いようです。

本記事の読者で、まだIoTを活用していないという方は実際にIoTを活用している企業がどの様に取り組み、考えているか参考にして頂ければ幸いと思います!

 

IoTプロジェクトを実施する上でPoCを行うことが常識に

IoTプロジェクトを行う際はPoC(概念実証、実証実験)を行うことが多いのですが、実際はどうでしょうか。

IoTプロジェクトを実施する際にPoC行いますか?

 

IoTを既に活用していたり検討している方は、PoC(概念実証、実証実験)をするのが当たり前という認識の方が多数派でした。

PoCとは?
PoCとは、Proof of Conceptの略で、「概念実証」という意味です。新しい概念や理論、原理、アイディアの実証を目的とした、試作開発の前段階における検証やデモンストレーションを指します。
「概念実証」という言葉自体は新しいものではありませんが、IoT(モノのインターネット)やM2M、AI(人工知能)など「新しい概念」に基づいたサービス提供においては、付加価値やサービス、ソリューションの仕様を検証・実証する際に、重要なプロセスとなります。このような新しい概念によるサービスは、全体の仕様決定が難しいため、この概念実証(PoC)を繰り返しながら、少しずつ対応領域を広げていくことが適しているといわれています。
PoC(Proof of Concept) | IoT用語辞典 | キーエンス

一方、「IoTをビジネスに活用していますか?」の質問に「検討中」と回答した方の50%が、PoCを行うかどうか「わからない」と回答しました。IoTの導入を検討中の方の多くが、実際にIoTプロジェクトを進める上でどんなことが必要なのか、まだ情報が不足しているということが見て取れる結果となりました。

 

利用するテクノロジーはLinux搭載のSBCが人気

PoCやプロトタイピングにどの様なデバイスを使うのでしょうか。IoTの現場では既成品のシングルボードコンピュータ(=SBC, 例:Rasspberry PiなどOSを搭載できる端末)や既成品のマイコン(例:Arduinoなど)、独自開発したSBC、独自開発したマイコン、PC、スマートフォンなど様々なデバイスを利用しますが、今回調査した企業の回答はこうなりました!

PoCやプロトタイピングではどんなデバイスを使いますか?

 

弊社の印象では、初めてIoTシステムを作るときはArduinoやESPを使うことが多いのでマイコン派が多勢になると思ったのですが、意外にもSBCが多数派でした。

内訳を見ると、既にIoTを活用している方はSBCが多数派、検討中の方はマイコンが多数派でした。

SBCのOSは何を使いますか?

 

OSの種類は案件によって異なる可能性があるので、複数回答可としました。

やはりと言うか、SBCを使う方の87.5%がLinuxを選択する結果となりました。予想ではWindows Embededが2位にくるかと思ったのですが横並びでした。

今回の調査では、IoTを活用している企業の主流はLinux搭載のSBCという傾向が見られました。

※SBCとマイコンの違いについてはこちらのスライドがよくまとめられていたので紹介します。

IoTをビジネスに活用する上での最大の課題は「ビジネスモデル」

既にIoTを活用しているかの有無にかかわらず「ビジネスモデルが課題である」と答えた企業が圧倒的多数でした。逆に、ビジネスモデルが課題であると回答しなかった企業は、既にIoTを活用済みの企業に集中しました。

IoTを事業に活用する上で課題はなんですか?

 

IoTビジネスでは通信やサーバーなどのランニングコストが発生するため、サブスクリプション型のビジネスモデルを選択することが多くなります。売り切り型のビジネスモデルからサブスクリプションに移行することが中々できず苦労している、というお客様を筆者は何社も見てきました。なので、ビジネスモデルの構築だけでなく、ビジネスモデルの移行が課題になっている企業も何割かいるのではないかと想像しています。

次いで課題は「ノウハウ」「予算」と並び4番目にようやく「テクノロジー」が登場しました。そもそもノウハウが無いのでどう活用していいのか分からない、IoTはハードウェアだけ・ソフトウェアだけのプロジェクトに比べてどうしても多くの予算が必要になるという感じでしょうか。

ノウハウに関してはIoTに関する書籍も増えてきましたし、isaaxが提供するIoTエンジニア養成キットを活用するなど解決方法が増えてきました。

 

今後もアンケートを行います

最後に、アンケートにご協力いただいた企業の業種・企業規模をまとめました。

今回、アンケートに回答していただいた企業は18社でしたので、IoTを活用している企業の声が中心となりましたが、もっと広くご意見を賜りたいです。よろしければ、アンケートフォームを公開しておきますので引き続き回答いただけると幸いです。サンプル数が増えた際にはこの様なブログ記事として、また公表させて頂くので、是非とも皆さまもご活用下さい!

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