弊社はソフトウェア・ハードウェアの受託開発を行っていますが、その傍ら様々なモノを試したりもしています。DIYの可能性を探るのも研究開発の1つです。

かねてから興味を持っていた手法や素材などを実際に触って簡単にレビューしてみようと思います。第一弾の今回は「水圧転写フィルム」です。

(※注)こちらはあくまでDIYとしての取り組みであり、弊社は水圧転写の受注は請け負っておりません。

水圧転写フィルムとは

あらかじめパターンが印刷されたフィルムを水に浮かべ、その上からモノを押し付け、水圧で塗装を定着させる方式のことです。

今回は実際にフィルムを調達し、試してみましたので、写真とともに紹介していこうと思います。

準備

写真 2017-06-13 15 37 03

相変わらず雑な写真で恐縮ですが、今回必要なものがこちらです。

  1. 水圧転写フィルム
  2. 定着剤
  3. スプレーボトル
  4. バケツか水槽

ナベとガスコンロを用意していますが、水圧転写につかう水は28°に温める必要があるので用意致しました。

作業手順

写真 2017-06-13 15 37 21 (1)

水を熱して28°にします。

といっても弊社には温度計がありませんでしたので手でなんとなく計って、大体28°?かなというところでバケツに移しました。

写真 2017-06-13 15 45 25

次にフィルムの方ですが、写真のようにマスキングテープを貼ります。

これは水面にフィルムを浮かべた際に形が崩れないようにするためです。つまり、この写真のように、フィルムが広がった状態を維持するためのようです。

写真 2017-06-13 15 46 31

マスキングテープがセッティング出来たら、水面に浮かべます。慎重に浮かべましょう。

フィルムの方はこのまま2分待ちます(メーカーによって異なる可能性があります。)

写真 2017-06-13 15 47 12

待っている間にこちら、定着剤を用意します。

定着剤は取扱に注意が必要です。このボトルも定着剤で変形しないかなどあらかじめ確かめています。

フィルムを浮かべて2分経ったら、いよいよ実際に施工に移っていきましょう。

施工

フィルムの上から定着剤を吹きかけて、いざ入水。

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なんですかこれは。

反省

見ての通り失敗しました。大失敗です。入水の速度が早すぎたようです。

手早くやるイメージがあったのですが、説明書にもゆっくり行ってくださいと書いてありました。(はじめに読めという話なのですが…)

ということですので、もっとゆっくり、表面に徐々に定着させていくように入水させなければいけません。

以上の点に気をつけて再挑戦します。

施工(気を取り直して)

フィルムを浮かべ、定着剤を吹きかけて…。

写真 2017-06-13 15 52 25

さて、今回はどうでしょうか。

写真 2017-06-13 15 58 44

ご覧ください。端っこが欠けてしまいましたが、おおむね成功ではないでしょうか。

このあとは水に漬けながらさらに数分待ち、その後水洗いでヌメりを流せばOK。

写真 2017-06-13 16 04 06

最後はトップコートなどをかけて仕上げます。今回は割愛。

感想

個人的には非常に好印象。ただ、今回使用したカーボン風のテクスチャーは伸びや歪みが目立つので、歪みが目立たないフィルムを使いたいです。

今回は3Dプリンターの積層や質感がカバーできるかどうかというのも実験したいポイントでしたが、それはカバーできないようです。

水圧転写フィルムの塗装は、元の材料の質感をかなり維持して塗装されます。(この特徴は利用できるかも。)

以上水圧転写試用レポートでした。

XSHELLでは他にもアクリル曲げ加工を自前で試してみたり、レーザー加工機を使った工作をしてみたりしているので合わせて見てください。