IoTにおけるラピッドプロトタイピングとは

「ラピッドプロトタイピング」という言葉はもはや使い古されているかもしれません。しかし今回はその根本にさかのぼって、現代における有用性について改めて考えてみます。

XSHELLが受託開発や自社開発において重視している言葉。「ラピッドプロトタイピング」

今回はこの言葉に焦点を当て、XSHELLの開発スタイルを紹介していこうと思います。

1.ラピッドプロタイピングとは

「ラピッドプロトタイピング」という言葉はもはや使い古されているかもしれません。しかし今回はその根本にさかのぼって、現代における有用性について改めて考えてみます。

ラピッド・プロトタイピングとはRapid(迅速に)Prototyping(試作する)という主にデザインの分野で使用されている用語です。その手法はポンチ絵からペーパーモデル、アプリや3Dプリンタを用いたものなど多岐に渡ります。

しかし考え方はシンプルで「とにかく早くコンセプトをイメージに落とし込む」ことだと言えます。

デザインにおいてコンセプトをイメージに落とし込むとは、そのものの形状を具体的にイメージをするというよりは、「どのようなシチュエーションで、どんな人がどんなふうに感じるか」を理解するということです。

たとえばコンセプトはこんな感じだとします。「重さ:350g、形状:円筒、素材:アルミニウム、外径:66mm、高さ:122mm」

これをイメージに落とし込むと「平均的な350ml入りの飲料水用アルミ缶」となります。

この時点で、あの重量感、素材特有の冷たさや温かさ、手触り、細かな造形までイメージできますね。どんな場所にあれば相応しいかも想像できます。たとえばこれが高級フランス料理店で出されたら嫌だなとか、コンビニに並んでいたら手に取りたくなるななど、あっという間に具体的なシチュエーションに落とし込めます。

こんなことは分かりきっていると思われるかもしれません。

しかし、現実のビジネスにおいては設計図や要件(コンセプト)ががっちりと組まれているのに、そのイメージが欠落している事が少なからずあります。それがソフトウェア開発だけであれば問題ありませんが、世の中の製品はソフトとハードがほとんどセットになっています。

見た目(ハード)はかっこいいけど、使いやすさ(ソフト)に問題が生じるといった、コンセプトとイメージの間に齟齬が生じることは、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

こういった齟齬を解消するためにラピッドプロトタイピングは非常に有効です。その辺にある紙やペンを使って、大きさ感を見て触ってみる。そこで大まかに大きさを決めて、次に使用したい素材に近いものを見繕ってみる。これらの作業はすでにラピッドプロトタイピングの領域にはいっています。

(これのもっともシンプルで、洗練された具体例を見たければ“thoughtless acts”と検索してみてください。IDEOが主体になってまとめたデザインの種とでも言うべき発見があふれています。)

現代はそのために3Dプリンタを始めとした造形装置や、ソフトウェアのGUIのモックアップを作るアプリなどもたくさんあります。その手法も洗練され、IDEOのデザインシンキングや、GoogleのDesignSprintなど体系化されたものもあります。

もっとビジネスの用語に落とし込めば、これはPDCAのサイクルを回すことであるとか、エンジニア的に言えばハッカソン形式をとると言えるかもしれません。いずれにしても、検証をするというよりは、雰囲気を知るという意味合いが強くあるべきでしょう。

製品品質のみで差異化を図るのが難しくなりつつある現代において、「感じ」とか「雰囲気」といった感性品質がその製品のブランドやイメージを強く左右するからです。

2. IoTにおけるラピッドプロトタイピングとは

IoT(internet of things)もまた現代において人々の口に膾炙した言葉でしょう。

この領域において上記したようなラピッドプロトタイピングは非常な困難を伴うといえます。ホームIoTやインダストリアルIoT、ヘルスケアIoTなどの言葉は耳にするも有名な成功例がぱっと思い浮かぶ方は少ないでしょう。

それは、このラピッドプロトタイピングはじめPDCAを高速に回し、迅速かつ高い品質を確保するのが難しいのが一つの要因です。

しかし最大の困難はソフトウェア企業がハードウェアを理解し開発することの難しさ、逆にハードウェア企業がソフトウェアを理解し、開発することの難しさです。これを現在においてできているのは双方の技術を持ち合わせた、大企業やシステムインテグレーターくらいです。

つまり中小企業や小さなスタートアップにおいてIoTは、「やってみたいけどまだちょっと手が出ない」というのが実情だと思います。

これを可能にするためには上記したデザインに対する考え方、ハードウェアとソフトウェアに関する知識と技術が必要になります。そのため必要となるエンジニアの数が増え、実証実験だけしたくてもコストがかなりかさんでしまいます。まして量産フェイズでは、どのようなアプローチをしたらよいかさえ分からないのが現状だと思います。

弊社XSHELLはこういったIoTの現状に対して、IoT製品を量産するために必要なコマンドを揃えたSaaS Isaaxと3Dプリンター、レーザー加工機、CADを用いたラピッドプロトタイピングによって、短期かつ低コストの量産用試作機の受託開発を行っております。ご相談、お見積りなど気軽にお問い合わせ下さい。

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